美容法の一つとして、注目を集めているイオン導入。自宅でも手軽に利用できるイオン導入器が販売されるなど、アンチエイジングなどのスペシャルケアとしてその効果が期待されています。イオン導入にはどういった効果があるのか、また利用の際に注意したいことについて詳しくご紹介します。

イオン導入とは肌の奥まで美容成分を浸透させる手助けをしてくれるもの

イオン導入とは、電流を利用して化粧水などの美容成分を肌の深層部まで浸透させる美容法のことです。通常のスキンケアでは肌の表面しか美容成分を行き渡らせることはできません。肌の役割は外部の様々な刺激から体を守り、害となる物を入れないことが役割なので、元々美容成分は浸透しにくいのが通常です。化粧品の表示では「肌の角質層より奥に浸透させることができる」と表示することは薬事法で禁じられています。

なぜイオン導入なら肌の奥まで美容成分が届くのか

イオン導入は微弱な電流を肌に流します。人の肌と角質層はそれぞれ磁石のように反発し合っており、外部の刺激を防ぐバリアとなっています。ここに電流を流すことで、反発を弱くさせることが可能になります。肌と角質層はプラスの陽イオンですが、角質層より奥はマイナスの陰イオンなので、電流で美容液をイオン化して浸透させるのがイオン導入の仕組みです。

イオン導入にはどのような効果がある?

イオン導入にはどのような効果があるのか詳しく見ていきましょう。

水溶性の成分を効果的に浸透させることができる

通常のスキンケアでは浸透しにくい水溶性の成分を効果的に肌に行き渡らせることができます。ビタミンCやアミノ酸の他、プラセンタなどがあります。ただコラーゲンやヒアルロン酸など分子が大きい成分は肌を通過することができないのでイオン導入には向いていません。

ポイントごとに施術が可能

顔全体のケアができることに加え、乾燥やしわなどが気になる部分にピンポイントで施術できるのが大きな魅力です。通常のスキンケアの30倍から100倍の浸透力がイオン導入にはありますので、効果がすぐ出ることが期待できます。

肌内部に刺激を与えて活性化することもできる

イオン導入では微弱な電流を流すため、肌内部から刺激を与えることができます。そのため美容成分と共に肌自体の力を活性化したり、顔の筋肉を活性化することにもなります。

他の美容法と併用できる

イオン導入で美容成分を送り届け、肌を活性化するので、他の美容法と組み合わせることでより効果をアップさせることも可能です。

イオン導入で注意したいことは?

メリットの多いイオン導入ですが、注意したいこともありますので詳しく見ていきましょう。

人によっては痛みを感じることもある

他の美容法と違い、イオン導入は痛みはほとんどありません。ただし感じ方には個人差があるので、電流が伝わるピリピリとした痛みが感じられることもあります。ピンポイントで施術できますので、肌荒れがひどかったり傷がある部分を避けて施術可能です。

定期的に施術を受ける必要がある

イオン導入で取り入れた美容成分は長く留まることができません。約72時間は肌に残りますが、段々と減少していきますので、補うためには定期的に施術を受ける必要があります。継続してイオン導入を行うことで、肌の調子も維持することが可能です。

イオン導入専用の化粧品しか利用できない

イオン導入は自宅でも施術が可能ですが、市販されている化粧品はイオン導入に使うことができません。これは「界面活性剤」が使われているためです。イオン導入は水溶性成分しか使用できないため、他の成分が入っておりそれをつなぐ役割をする界面活性剤は肌に浸透すると悪影響を与えます。イオン導入専用の化粧水を使うことが必要です。美容についてもっと詳しくは杉本美容整形外科カリスクリニックにぜひご相談ください。